第5中足骨骨折したけど現場Must go onしました。

私はどんくさいのでよく転んだり怪我したりする。

先日もうっかり転んでしまい、足を痛めたので念のため整形外科でレントゲンを撮ってもらったらなんと足の骨が折れてた。

 

まさか折れてると思わず気軽に診察に行ったので突然のことに信じられず呆然としていると、あっという間にギプス(正確に言うと、ギプスではなくシーネという形状記憶の副木のようなもの)をつけられ包帯で固定され、松葉杖で歩く練習をさせられ、また1週間後に来るように言われて診察は終わった。

 

え、まじで?

折れてんの?

 

いや、レントゲン写真見たから折れてることは間違いないんだけど。ヒビとかじゃなくてもう綺麗に折れてた。パキっと。割るの失敗した割り箸みたいに。

 

転んだ直後は痛かったけど、受診した翌朝には患部に体重かけたり触ったりしない限り激痛ってわけでもなく、見た目も少し腫れて青痣が出来てるくらいだったので、え、ほんまに折れてる?折れてはなくない?折れてる?折れてるんやな〜そうか〜〜…お前折れてるんか…って感じでなんか不思議な心境だった。

 

私の場合、折れた方の足も踵なら体重かけてオッケーということだったので完全に足を浮かせる必要はなく、室内とか少しの移動なら松葉杖なしでも爪先を浮かせてゆっくり歩ける感じ。階段も手すり持てば1段ずつだけど降りられる。

 

なので診察後とりあえず仕事行って職場のメンバーと相談、治るまではほぼ座ったままでできる仕事をメインでやり、朝はラッシュの時間を避けて通勤することに。

 

と、まあそこまでは良かったんだけど、(良くはない)仕事の次に頭によぎるのはそう、

 

 

現場あるんですけど!?

 

 

不幸中の幸いで、治るまでの期間に遠征の予定はなく、ほぼ京都南座滝沢歌舞伎ZEROだけ。京都は近いし、行き帰りを気をつければ公演中は座って観られる。

翌月の前半には春松竹とSHOCKの予定があるけど、それまでには固定もとれているだろう。

(お医者さんに言われた固定の期間はSHOCKの日より後までだったけど、意外と早く治るんちゃう〜?と軽く考えてた)

 

ただし一つだけ、直近でコンサートの予定があった。

WESTの城ホ公演。

しかもデジチケでまだ席がわからない…。

 

この1回しかチケットを確保しておらず、仕事も休まず行ってるんだから、行かないという選択肢はできれば避けたかったので、1週間後の経過観察でお医者さんに相談。経過良好なので、くれぐれも気をつけて行くようにということで一応許可は出た。

 

そんなこんなで松葉杖生活がスタートしてすぐのある日、ジャニネからのお知らせでTLがざわついていた。

「【Endless SHOCK】越岡裕貴は、稽古中の怪我により当面の間、休演いたします。代わって同役は松崎祐介が務めさせていただきます。」

 

越岡さんも怪我してるやん・・・!!

 

ゲネプロの記事で右足を怪我したことを知り、翌日の初日カテコに(派手な)松葉杖姿で登場したというレポを見て、わー松葉杖オソロ!!と興奮していた(心配しろ)(いや心配だけど私でもこんなに大丈夫なんだから越岡さんは絶対大丈夫)

そしてさらにその後のぴたラジで、骨折した部位も全く同じだったことが発覚。

そう、私も第5中足骨骨折でした(左足だけど)

えっほんとだよぉ~!!うそついてないよ~!!ほら証拠!!!!

 

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いえ~~い骨折部位オソロ~!!!(とにかく明るい怪我人)

 

この時期私は、連番予定のある友人たちに「骨折した」という報告の連絡をするたびに「たぶん行けると思うんだけど万一行けなかったら私の代わりにマツが連番するから」という代役ギャグをかましていた。 (不謹慎)(各方面に陳謝)

 

松葉杖で現場に行くにあたって、同じような経験した人の体験談ブログとかめっちゃ探したんだけど、大腿骨骨折してもドーム行ってる人とかいて勇気付けられた(パネーよ!骨折くらいハンデと思ってるのか?歌舞伎稽古中の岩本さんなのか?)

 

まあでも私みたいに小さめの会場行ってる人のブログはあまり出てこなくて、不安なまま現場に行ったので、もう私が書こうかと(笑)

もしも私と同じように怪我しちゃって松葉杖状態、でも気をつければ歩けるし現場には行きたい!という方の参考になれば幸いです。

 

 

大阪城ホール

(コンサート/ジャニーズWEST

 

JR大阪城公園駅、エレベーターがホームの一番端っこ…。まあ構造上仕方ないんだけど、電車降りてからが遠い。環状線の発車メロディの法螺貝で自分を鼓舞しながらエレベーターを目指そう!!ブオォ〜〜!ブオォ〜〜!

そして大阪城公園駅といえば、改札出た後の地獄のような下り階段。しかし心配は無用!なんと、2017年にオープンした商業施設「JO-TERRACE」と改札がデッキで繋がれており、施設内のエレベーターで下に降りることができるぞ! タリーズよりもう少し先なので結構遠いけど、あの階段を松葉杖で降りるのは怖すぎるので、頑張って歩こう。

エレベーターに乗ろうとしたらどうぞ!ってボタン押してくれたジャス民がいて嬉しかった。ありがとう!君たち絶対ファンサもらえるよ(涙)

 

事前に連絡とかしといたほうがいいのかな?と思って公演日の数日前にファミクラに問い合わせメール送ってたんだけど「当日スタッフにお声掛けください」とのことだった。城ホはグッズ売り場も階段の上。今回は連番の友人が私の分も買ってきてくれたので、自分で買いに行きたい場合は声かけたら対応してくれると思う。エレベーター使わせてもらえるのか、はたまたスタッフがおつかいしてくれるのか(パシリにすな)知らんけど。

 

とりあえずぼちぼち指定席側方面の道を歩いてたら、スタッフが声かけてくれて、アリーナの出口を少し過ぎたあたりにある車椅子席用の入場口まで案内してくれた。入り口のガラス張りのドアの前で待機して、会場時間になったら中に入れてもらえる。入ってすぐのところに椅子が10脚くらい並べてあって「こちらにお掛けください」と促される。友人は元気なので座るの遠慮してたけど、みんな座らせてくれた(笑)。

デジチケはQRコードを表示させた状態でスマホをスタッフに渡し、椅子から少し離れたところにある長机に設置された発券機で発券してもらう。チケットとスマホはスタッフが席まで持ってきてくれて、座席番号と名前を控えられた。「車いす席にお席をご用意することもできますが、ご自身の席でご覧になりますか?」と聞かれたけど、たまたま通路横で出入りもしやすそうだったので自分の席で観ることにした。

初めて入る城ホのバックヤード、赤い絨毯が敷かれていて、壁には絵が飾ってあるし、なんかVIPになった気分だった。エレベーターを降りたらちょうど入場口すぐ横で、すごい人混み。友人と、スタッフのお姉さんが私を守るようにガードしてくれて(カッケェ)なんとか座席までたどり着く。席に松葉杖置いとけないからスタッフのお姉さんが預かってくれるんだけど、「お手洗い行かれますか?」って聞いてくれて私がお手洗いから戻ってくるまで待っててくれた。ていうかさっきエレベーターの隣に多目的トイレあったのに、そっち行っとけばよかった…。いつもは健康だから気にしたことなかったけど、スタンド席のトイレは長蛇の列だし、比較的空いてるアリーナ階のトイレは階段降りなきゃならない。怪我人の皆さん、城ホではエレベーターに乗る前にお手洗いは済ませておきましょう。

終演後、席まで案内してくれたお姉さんが松葉杖持って迎えに来てくれた。当たり前だけど入る時より出る時の人混みの方がすごくて、また友人とお姉さんに守られながらエレベーターまで到達。入場した出入り口のところまでお姉さんが見送ってくれて、そこからが大変だった…。

ただでさえ人混みの中、アリーナから出てきた人も加わって混雑はピーク。しかももうスタッフのお姉さんはいないから、友人が一人で守ってくれた(マジカッケェ)でもここでも後ろにいた大学生くらいのジャス民2人組が私に気づいて「前の人大丈夫かなぁ?こけへんかなぁ?」って心配してくれてる声が聞こえてきたよ(涙)心優しい(涙)きっと次もアリーナ当たるよ(涙)

 

混雑は噴水前までなので、そこを無事抜けられたらあとはJO-TERRACEのエレベーターで戻るだけ!電車も混雑するので座れなさそうだったら1本見送るのがベスト。気をつけて帰りましょう。ブオォ〜〜!ブオォ〜〜!(法螺貝)

 

南座

(舞台/滝沢歌舞伎ZERO)

 

南座は京阪の祇園四条駅下車すぐというありがたい立地。6番出口から出ると南座の真横に出られるけど、そっちは階段のみなので7番出口のエレベーターを利用しよう。駅構内のスターバックスの奥にあるよ!地上に出たら南座正面の道路挟んで真向かいなので、めちゃくちゃカッコイイ南座の全景を見ることができる。怪我してなくてもこっちから出てまずは全景写真を撮りたい。

入口すぐに2〜3段くらいの階段があるので気をつけて。入口のスタッフは特に声かけてくれなかったけど、エレベーターの場所聞いたら教えてくれた。とにかく通路が狭いので注意。売店や客席への階段があるロビーにエレベーターがある。南座の歌舞伎は複数回観劇したんだけど、初めて行った日が3階席だったから傾斜がものすごくてめちゃくちゃ怖かった。怪我してなくても怖いと思う。でも客席にもスタッフさんが多めに配置されてて、私が転ばないようについてきてくれたり、預かってもらった松葉杖を幕間に使うかどうか聞いてくれたり色々気配りしてくれた。幕間、お手洗いに行こうと立ち上がったらただちにスタッフが寄ってきて「1階に多目的トイレがございますのでそちらをご利用下さい!」とエレベーターまで案内してくれた。1階にいた別のスタッフに場所を聞くと、すぐそこなのに先導してくれて、並んでたお客さんに「松葉杖のお客様がいらっしゃいますのでお譲りいただいてもよろしいでしょうか?」って声かけてくれて恐縮した。いや全然列並ぶよ!!って感じだったんだけどそのお客さんも快く譲ってくださったのでお言葉に甘えて入らせてもらった。南座は殆どのスタッフさんが率先して気遣ってくださる感じでありがたかったなぁ。お世話になりました。

 

松竹座

(コンサート/関西ジャニーズJr.)

 

いわゆる春松竹というやつです。地下鉄のなんば駅からだと、15-Bの出口を目指すとなんばHIPSのエレベーターがあって、松竹座に近いところに出られるのでおすすめ。14番出口前のファミマの手前くらいに出られるよ。この頃はもう折れてから1ヶ月以上経ってて松葉杖さばきもお手の物になってたので、グッズ列も普通に並んだ。いつもエスカレーターで上がって、帰るときは階段だから気づかなかったけど、1階のエスカレーターの奥にエレベーターあったんだね。知らなかったよ。お手洗いも使わなかったから入ってないけど、2階(グッズ売り場の階)と3階(1階席の階)には多目的トイレあるみたい。松竹座のスタッフは、特に向こうからの案内はなく、こちらから声をかけたら松葉杖預かってくれた。今回は1階席だったからそんなにでもなかったけど、2階、3階の後列とかだと結構傾斜があるから怖いかも。

春松竹はコントとショータイムが半々なので、半分は座ってられたのでよかった。ネタバレ全然見ずに行ったんだけど、コントが病院の設定で、大ちゃんが左足骨折して松葉杖ついててめっちゃワロタ。どうしよう。大ちゃんのコスプレだと思われてしまう。

 

帝国劇場

(舞台/Endless SHOCK)

 

なんと・・・。骨折した当初、SHOCKを観に行く頃には松葉杖も卒業できてるでしょ、と思ってたんだけど、お医者さんが「もうほぼ大丈夫だけど、念のため最初に言ってた期間が終わるまで固定しとこうか」と慎重派タイプだったため、松葉杖持って新幹線に乗る羽目に。結局SHOCKを観劇した2日後に松葉杖を卒業した。まあ、電車乗って通勤してるし、指定席取れば確実に座れるし、日帰りだし、全然大丈夫だったけど。

帝劇もスタッフ側から特に声掛けとかはなく、こちらから松葉杖を預かってもらえるようにお願いして席までついてきてもらった。「ロビーで預かってますので〜」と言ってスタッフは去って行ったけど、え、持ってきてくれへんの?そのロビーまでどうやって行くねん!ってなった。幕間はそのまま座ってたから良かったけど、終演後は人混みが落ち着くのを待って、通路の両端の座席の背もたれにつかまりながらかかと歩きでロビーまで出て、連番した友人がスタッフに松葉杖の預かり場所を聞いて取りに行ってくれた。一人だったら大変なので、スタッフがピンとこない人だったらこちらから必要なことをお願いした方が良いと思う。

 

 

※それぞれの会場について書きましたが、設備はともかくスタッフの対応は人によるところもあると思うので、あくまで私が行った時にいたスタッフの対応ということで、これが全てではないことをご承知おき頂けるとありがたいです。

 

 

 

と、こんな感じで私の松葉杖ライフは終わりを迎えた。骨はまだ完全に治ったわけじゃないけど、もう痛みはなく普通に歩けている。

 

約6週間、想像以上に不便だった。まず手が塞がるのでトートバッグが持てない。リュックも中身を出すのにいちいち下ろさなければならないので、ネットで色々調べてメッセンジャーバッグを買って使った。これなら必要なものを出すときに、クルッと前に持ってくれば中身が出せるので。シーネを巻いているせいで靴が入らず片方クロックスだし、せっかくの現場でも靴も鞄も好きなものを使えないのが悲しかった。

買い物するのも買い物かごが持てないから一人で行けず、初めてネットスーパーを使った。水とかお米とかトイレットペーパーとか重かったりかさばったりするものを買うときにめちゃくちゃ便利なので、今でもたまに使っている。

 

傘持てないし、地面濡れてたら松葉杖が滑るから雨降ったら詰む。

自転車も乗れないし、タクシーばっかり使ってられないのでバスをよく使ったけど、乗り降りの時に段差で時間がかかってしまうので、後ろの人に迷惑にならないように最後に並んだり。でも優しい人が多くて、大丈夫ですか?お先にどうぞって言ってくれるんだよね。そういう時は素直に甘えさせてもらってた。

 

そう、いいこともいっぱいあったんだよね!不便だし不自由だし「なんでこんなことに…」って思うときもあったけど(あんたがコケたからや)、スタバのお姉さんはコーヒー買ったら席まで持ってきてくれたし、電車で立ってたら譲ってくれた人もたくさんいたし、バスに乗るときに荷物を持ってくれたおじさんもいたし、雨の日にタクシー呼んで、怪我してるって伝えたら玄関先まで傘持って運転手さんが来てくれたり、食後のデザートがビュッフェスタイルの店に行ったら、スタッフのお兄さんが取ってきてくれたり(松葉杖でビュッフェスタイルの店行くな)、優しい人っていっぱいいるんだな〜と思った。私も治ったらもっと人に優しくしようと思った。

 

ひとつだけ便利だったのは待ち合わせ。ツイッターで知り合った面識ない人と待ち合わせる時とか服装こんな感じですって連絡するでしょ?それがだいたいの居場所と「松葉杖持ってるんで分かると思います」って言えばすぐ見つけてもらえた(笑)

あと友達と待ち合わせてる時遠くから聞こえる松葉杖の「カッ…カッ…」って音で私がいる方向の目星つけられてたのも笑った。

 

 

ていうか、越岡さんの他にも大倉くんも足骨折してたし、お芝居の上では春松竹の大ちゃんをはじめ少年たちの横山くん、トリッパー遊園地の河合くんと、足怪我する人続出で、なにこれ?流行ってんの?ってなんだか嬉しかった(笑)

〜君も松葉杖Family〜

 

今は自由に遠征できたり、靴も鞄も好きなもの使えたり、そんな当たり前のことひとつひとつに嬉しさを感じる日々です。ほんと、健康って大事。これを読んでくれたみなさんも体調と怪我には気をつけて、楽しいオタクライフを!!